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== 読書 ==

秘密の花園

最近は、児童文学の世界に浸りたい気分。
F.バーネットの《秘密の花園》をとても久し振りに読み返して、一気に読了しました。

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原作もF.コッポラ製作総指揮、 アグニェシュカ・ホランド監督の映画も大好きです。

植物たちを慈しむことで、心を癒していくメアリたち。
美しい庭園と共に成長していく彼らがいとおしくてたまらない。

バーネットの《小公女》の主人公セーラは、天使のように心優しい女の子。
でも《秘密の花園》のヒロインであるメアリは、親からの愛情や優しさを知らず、つむじ曲がりになってしまった女の子。

そんなメアリが花や動物たち、そして豊かな心を持つメイドのマーサやその弟ディコン、メアリと同じく悲しみを胸に抱いたいとこのコリンとの触れ合いで生き生きと本来の愛らしい少女らしさを取り戻していくのです。

セーラの物語も好きだけれど、父親に深く愛され、なに不自由なく育った少女が無一文の孤児になっても「私は公女さま」のつもりで人々に優しく接する姿は、時に意地悪な気持ちに支配されることもある少女時代の私にはとてもとても《善い子》過ぎてあまり共感できず。

その点メアリの不機嫌や意地悪は、子供にとっては馴染みのあるもので、そんなメアリの方が、少女の私は好きなのでした。

可愛げがない、と言われるメアリですが、屋敷の奥から聞こえてくる風のうなり声のような子供の泣き声の正体を確かめに夜中に部屋を抜け出す好奇心や、コマドリがメアリに心開いたことに頬を染めて喜ぶ様子は、やはり純真な心を持った小さな女の子。

母になってから読むと、そんなメアリがとても可愛く、そして彼女の悲しい少女時代に胸がきゅっと締め付けられてしまいます。

クレイヴン伯父をコリン・ファースが演じる新作映画も製作決定したとのこと。
公開がとても楽しみですね!


《新鮮な空気さえあれば、ほかはなにもいらないよ。春の景色を見たら、夏も見たくなった。ここで育っていくものを、ぜんぶ見たいんだ。そうして、ぼく自身も育っていきたいなあ。》






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今週のお花は、秘密の花園にちなんでバラをセレクト。
萬華園さんのバラ、クリームイエローはグロリアスイルゼ、ピンクはアンジェリークロマンティックという種類です。

私もいつか、メアリたちが生き返らせたような花園が持てますように*

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== 読書 ==

物語たち。

最近読んだご本や観た映画の記録*
昨日娘のプレゼントを買いにいった際、気になっていたご本をお迎えしました。

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絵本雑誌Moe、《不思議の国のアリス》特集なのです♠️♥️
物心ついたときから英国の児童文学を読み耽り、少女時代はクラシカルなロリータファッションに身を包んでいたので、アリスという少女の物語はまるで共に歩んできたお友達のような存在。

テニエル挿画の岩波少年文庫、金子國義挿画の新潮文庫、カラフルなポップアップブック絵本。
ディズニーアニメやティム・バートン
ヤン・シュヴァンクマイエルの映画。
そしてキャロルの研究書などなどのアリスに関する書物はもちろん、アリスモチーフの雑貨や食器、文具…我が家には長い時間をかけて集めたアリスコレクションが沢山!

児童文学を愛する人、英国文化を愛する人、そしてロリータの精神世界を一度でも通った人にとって、アリスはかけがえのない存在ですよね*

ミルクたっぷりのケンブリックティーを淹れて、少しずつ大切に読んでいくつもりです。

もちろん、横浜の不思議の国のアリス展も行く予定ですよ♪


それから、降田天《すみれ屋敷の罪人》。
実は買った日の夜に一気読みして放心し、今日また読み返したところです。

ケイト・モートン作品や、ルシンダ・ライリーのセブンシスターズシリーズのように、自分の過去或いは自分のルーツが最大の謎(ミステリ)というジャンルのお話。
すみれの丘の屋敷に住み、すみれの名前を持つ、美しい三姉妹の秘密。

この作者さんの作品ははじめて読んだのですが、2名の作家さんによる小説なのですって!
さらりと読みやすい文体で描かれる、丘の屋敷の秘密と姉妹の謎めいた美しさに引き込まれ、ラストは涙…。

戦争という不安定な時代、洋風のお屋敷、お花やピアノ、美しい少女が秘める謎…乙女ミステリ王道のモチーフがちりばめられた物語。

わたしはとにかく、庭、香り、花、お屋敷、隔絶された学校
少年少女、日記、手紙、絵画や音楽、紅茶、お菓子…というモティーフが出てくるミステリが好き。

主人公が読んでる本に愛読書があると嬉しくなるし、
お茶の時間の描写があるといてもたってもいられずお茶を淹れるし、同じ香りの香水を集めてしまうし… 。

そんなわたしが今年読んだ物語の中でもとてもお気に入りのひとつになりました。
とてもおすすめです。






公開当初気になっていたものの劇場に行けなかった 《チューリップ・フィーバー肖像画に秘めた愛》を自宅にて。

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花は開き、やがて散る。
チューリップへの狂乱と終焉が瞬く間に燃え上がった画家との恋とその結末にリンクしていく。
どのシーンも美しい、フェルメール絵画へのオマージュ。

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チューリップが散っていく姿は淫靡だと書いたのは誰だったかしら…

賛否両論ある結末ですが、あまりにも悲しいこと、不条理なことが多い時代、こんな風にそれぞれの形で新たな人生を始める人たちがいても良いじゃない、物語って、そういうものでしょう?と私は思いました。

同じ時代、同じ国が舞台で、主人公が家族の謎に翻弄されていくジェシー・バートンのミステリ《ミニチュア作家》、こちらも文中の描写がフェルメール絵画を彷彿させるものが多かったので、久し振りに読み返したくなったり。


それにしても、久方ぶりにマーベルやディズニー、海外ドラマ以外の作品を、真面目に鑑賞した気がします笑
観たいソフトはいくつもあるのに、ついつい気軽にリラックスして観れる作品ばかり消費してしまうのです…。

ここのところ心身ともに調子が良いですし、秋はドラマ映画や文芸映画の鑑賞も積極的にしていきたいですね*




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== 読書 ==

古代メソポタミアの冒険譚と、本棚。

今日は娘と、古代メソポタミアの文明都市の歴史とロマンを学ぶ旅に出てきました*
詳しいことは、またどこかで…。
展示の他に、楔形文字を彫る体験などもしてファン心も知的好奇心も満たされる素敵な催しで娘も大喜びでした♪





帰宅してからは、溢れ返っている本棚の整理をしました…!

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実はこの本棚は2代目。
1代目は本の重みに耐えきれず、壊れてしまったのです笑

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ですが、私の勘違いで薄型の棚を買ってしまい…既に容量オーバーなのです…。

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文庫、単行本、そして画集や写真集、サイズもバラバラの本たち。
でもどの本も大切で何度も読み返すものなので捨てられません。

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そんな私なので今日も結局本の数は減らず、並び替えしてなんとか収まるように整理してみました笑
でも、写真に写っていないところは収まり切らなかった本たちがバベルの塔を作っています…。

私の場合、本ももちろんですがとにかく楽譜が多くて…。
受験の時の涙が滲んだコンコーネやイタリア歌曲集、コンクールで歌ったアリア、お誕生日に先生が贈ってくださった憧れの曲の楽譜などなど。
まるで自分の分身のような楽譜たち、なかなか捨てられません!


いつか、壁一面の本棚とライティングビューロー、座り心地のいいソファにクッション、その上で寛ぐ子猫…という書斎を夢見ながら、まずは積んである未読本を消化していこうと思います。

本好きの皆さんは、増えていく物語たち、どうやって収納しているのかしら?
お勧めの本棚や収納方法がありましたら、是非教えてください*





《未だ読まれていない書物の頁に自らの手でナイフを差し入れる事こそ、愛書家にとって無上の喜びと言えるでしょう。(鳩山郁子PassageⅡ 薔薇色の本)より》






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== 読書 ==

お茶を飲んだり、本を読んだり。

ここ数日のうだるような暑さ、参ってしまいますね…。
娘と外に遊びに行きたいと思っても、日中は高温注意報が出ているので、区民広場や水場のある公園でしのぐ日々です。

家で過ごす時間はひたすらお茶を飲むか、本を読むか。
冷たいお茶も美味しいですが、冷え性なので家にいるときは夏でも暖かいものをいただくことが多いです*

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家事の合間のつかの間のティータイムはマグカップで。
少し小さめのアリスのマグはディズニーランドのクイーンオブラートのバンケットホールのスーベニアマグ♪
ちょっと一息、にちょうど良いサイズで、娘のものなのですが私もお気に入り*


ここ数日は怪奇幻想小説で涼をとっていました。
寝苦しい夜におすすめはシャーリー・ジャクソン《丘の屋敷》、ジョナサン・オージエ《夜の庭師》あたりでしょうか?
どちらもゴシックホラーの雰囲気で、読んでいると自分の周りの空気がひんやりとしてくるような、ひそやかに、でも確実に、《何か》の存在を感じるような…そんな気分になる物語です。
(私は暑くて眠れないときに丘の屋敷を読み、怖くてさらに眠れなくなるというコントを毎夏繰り返しています笑)

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今日読んでいるのはこちら。
山尾悠子さんの作品は難解な文章が多い、というイメージを持たれがちですが、こちらの短編集は比較的読みやすいかと思います。

一編一編、舞台や主題は異なるのに、読み終わると大きな一つの芸術品のように感じる一冊。
バロック様式の均整のとれた理知的な美しさそのもの、歪み真珠の名の通りです。
目眩く幻想の世界のイメージに酩酊し、取り込まれてしまいそう。

久しぶりの山尾ワールド、堪能しました。
秋になったら、《ラピスラズリ》を読み返そうかしら?

ところで本棚がいい加減溢れ返っているので、近々整理をしなければと思います…。
友人の中には、Kindleに移行してる子たちもいるのですが…やはり紙の香りや質感が好きな私は今日も本棚の前でため息をつくのでした笑
(Kindle、旅行などではきっと便利ですよねぇ)


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== 読書 ==

巣立っていった物語たちを。

今日は私も少しお買い物。

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人に貸したり、あげたりして
いつの間にか私のもとから飛び立っていった本たちを少しずつまたお迎えしています。

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お帰りなさい、お久しぶり。

もとなおこさんの《リエギエンダ物語》によると、
春一番の日には、本たちが鳥になって、自分の生まれた世界に帰ろうと渡りをするのですって。
ナルニアや、ネバーラントへ。

懐かしい気持ちと共に、物語の世界へわたしも旅立ちます。

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