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== 美術 ==

ラリックエレガンス展

今日は娘が幼稚園に行っている午前中、一人で美術館へ。

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《ラリック・エレガンス 宝飾とガラスのモダニティーユニマットコレクション》

ラリックのガラス作品が大好きなので、ラリックの展覧会があると飛んでいく私ですが、今回の展覧会も214点という見ごたえたっぷりの企画展でした*

練馬区美術館は初めて来たのですが、動物のオブジェが置かれた緑地公園で保育園児が遊んでいたり、スタッフさんもみな丁寧で、小さいながら素敵な美術館。
評判の良い企画展も多いので、これから要チェックですね*

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様々な事業を展開しているユニマットグループのラリック・コレクションは、ラリックの作品の中でも曲線が優美な、女性的な作品が多かった気がします。


ジュエリー、ガラスの花瓶や照明などのインテリア用品、テーブルウェア、香水瓶や化粧道具、インク壺などの文具、さらにはカーマスコットまで、ラリックのアール・ヌーボー、アール・デコの真髄を極めた作品たちをゆっくり鑑賞。

私が好きだった作品を中心に、感想を書いていきます。


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ペンダント/ブローチ《女性像とチュベローズ》
月の夜に香るチュベローズ(月下香)に陶酔しているような表情の女性はラリックの二人目の妻をモデルにしたものだとか。
ピンクのバロック真珠の歪な輝きと相まって、どことなく妖艶な雰囲気を感じる作品でした。

ガラス作品と同じく、ジュエリーも植物や神話をモチーフにしたものばかり。
羽の生えた女性像は英国の妖精画に、
盛りを過ぎて萎れた花のモチーフは枯れゆくものの美を見つめるジャポニズムの風情に影響を受けたそうです。


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蓋物《二人のシレーヌ》

こちらはオパルセントグラスの作品。
半透明の乳白色のオパルセントグラスは、反射光ではブルーに、逆光線では赤みがかって見えます。

ラリックの作品はインテリア用品や化粧道具、文具など、日々の生活に用いる道具。
光の入り方で微妙に色彩が変化するオパルセントの技法は、使う人の心を楽しませるものですね。

昨年夏に行った箱根のガラスの森美術館でも思ったことですが、やはり私はオパルセントグラスが一番好き。
真珠も、艶々の真珠よりバロック真珠が好き。
濁りや、歪みに、無垢とコケティッシュの絶妙なバランスの美しさがあるように感じます。

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香水瓶《2つのアネモネ》

2010年の《香水瓶の世界展》や、昨年の《ラリックの香水瓶展》なども行きましたが、今回も香水瓶に一番うっとりしてきました*

こちらはフォービル社のために作られた香水瓶。
花びらの皺、めしべとおしべ、エレガントで繊細なデザイン…香水液をいれるとまた表情が変わるのでしょうね。

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こちらはあまりにも有名なウォルト社の《真夜中》。
中身が減るに連れ、星が金色から銀色に変わるのです☆

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ガラスの常夜灯。
《日本のリンゴの木》という作品名ですが、ここで描かれているリンゴの木の花は木瓜の花だそう。
明かりが灯った状態で展示されていたのですが、繊細なガラスからもれるあたたかな光がとてもロマンティックでした。
こんな光の下で読書できたらきっと素敵。

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ラリックの生き物モチーフでは、セキセイインコがとても可愛い。
セキセイインコは一度つがいになると生涯離れず、ずっと共に過ごすので、セキセイインコモチーフは結婚のお祝いに喜ばれるそう。
文字盤のクラシカルな彩色画と、ガラスのモダンな美しさのバランスが粋な小型置時計でした。


他にもダリアの化粧セットや、神話の女神をモチーフにした花瓶、贅沢なシーリングスタンプ(印章)など、心惹かれた作品は沢山あったのですが、きりがなくなってしまうのでこのくらいで。


ルネ・ラリックの作品は紛れもない芸術品であるにも関わらず、殆どが《生活で用いる》道具たち。

花を飾る花瓶、食卓を彩る食器、書き物にそっと寄り添うペーパーウェイト、そして女性の大切な小道具である手鏡や香水瓶…。

繊細なガラス細工を手に取る時、生活のひとこまはきっといつもより丁寧に、細やかになるのでしょう。

生活を美しく彩ることの大切さについて、改めて考えた展覧会でした。
見栄や体裁のためでなく、自分自身や、一緒に過ごす大事な人のために、日々をガラス細工のように繊細に紡ぐこと、これからも心がけていきたいです*

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