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== 美術 ==

美しき日本の春。

小春日和の火曜日。
恵比寿にある日本画の美術館、山種美術館へ、少し早めのお花見に行って参りました🌸

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『桜 さくら SAKURA 2018』
日本の春の代名詞のお花、桜が描かれた絵画だけの展覧会です。

京都は嵐山、祇園、名古屋の道成寺、静岡の裾野、青森の奥入瀬、東京は千鳥ケ淵と、名所の桜を描いた絵画や、桜を愛でる人々の姿、そして夜桜…と桜の絵画が60点、咲き競っていました。

まずは第一章《名所の桜》
有名な奥村土牛《醍醐》《吉野》、東山魁夷《春静》も、このテーマで飾られています。

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私が特に心惹かれたのは奥田元宋の《奥入瀬(春)》。
飛沫を上げて流れる清流、木々の緑の瑞々しさ、揺れる春の花…水の音や冷たさ、緑の香りが感じられるよう。
自然の力強い美しさが描かれていました。


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第二章《花を愛でる》では、伊藤深水の描く《吉野太夫》が。
和歌、連歌、俳諧、琴、琵琶、笙も奏で、 華道、茶道、香道、立花、囲碁、双六に至るまで諸芸はすべて達人の域であったと言う伝説の遊女です。
桜の他に、盆に乗った茶筒等も描かれていて、吉野太夫の才色を表していますね。
彼女は廓前に咲いた桜を見て、「ここにさへ、さぞな吉野は花盛り」 とうたったそうです。そこから吉野という名になったとか。

他にも、大好きな上村松園の美人画(桜加里)も見れて、眼福でした。


第三章《桜を描く》で一番心惹かれたのは小茂田青樹の《春庭》。

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桜の木と小道に散った桜の花びら、左手には椿の花も咲き、小道はどこまでも伸びて……春の穏やかな風景です。
日本人が愛する、繊細で静かな美しさ。


そして夜桜の絵たちも素晴らしいものばかりでした。

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速水御舟《春の宵》。
こちら、淡紅色の朝鮮色紙に墨を引いて闇夜を表現しているそう!
闇夜にほのかに浮かび上がる桜色、とても雅です。




日本人がこよなく愛する桜。
短歌や詩、文字、絵画、音楽、様々な作家たちがその美しさを表現しています。
清楚な花姿と、その花を支えるどっしり悠然とした枝や幹。
はらはらと舞い落ちる花びらの儚さ。
梅のようには香らず、華美ではなく楚々とした趣の桜はやはり日本人の美意識に深く影響を与えているのだなと、たくさんの桜の絵画を見て感じました。

春が来るたび、この美しい花を存分に楽しめる国に生まれたことはとっても幸せですね🌸



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絵画を堪能したあとは隣接のcafe椿さんで、菊家さんの上生菓子とお抹茶を。
お抹茶をいただくなんて久しぶり♡
昔茶道を少しだけ学んでいたので懐かしくなりました。

この上生菓子は企画展に飾られた絵をモチーフにして作られているのですよ。

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パパと娘にもお土産を。
左上が富田渓仙《嵐山の春》の花がすみ、右上が菱田春草の《桜下美人図》のうたげ、手前が松岡映丘《春光春衣》の桜がさね。
見た目の美しさは勿論ですが、控えめな甘さが上品なお菓子です。

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春のお便り用にはがきも数種類お迎え。
速水御舟《春の宵》、小茂田青樹《春庭》、それから以前の『華flower〜展』で見て圧倒された田能村直入《百花》。

そして桜の香りの文香。
文香はお手紙や贈り物に添えるのに重宝します。
お写真には写っていないのですが、桜のお懐紙も。
お懐紙はお茶の席で使われるものですが、書く、拭く、包むを一枚で出来る紙もの。
ちょっとしたメモだったり、折って封筒にしたり、ナフキンの代わりにしたり…持ち歩いていると何かと便利なお道具です*




午前中の自由時間を使っての駆け足鑑賞でしたが、悠久の歴史を持つ桜たちに包まれて、とっても雅な気分になれたひとときでした。

これから、桜の開花がますます楽しみです🌸




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